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子どもの鼻吸いの大切さ

子どもの鼻水を取ることの重要性

お子さまの鼻水でお困りの方へ、「鼻吸い」の重要性について分かりやすくご説明します。
小さなお子さまは、自分で上手に鼻をかむことができません。鼻が詰まると呼吸がしづらくなり、授乳や食事、睡眠などの日常生活にも支障をきたします。さらに、鼻の炎症が耳や副鼻腔に広がることで、中耳炎や副鼻腔炎などの合併症を引き起こす可能性もあります。

鼻水と生活環境

お子さまの鼻水の原因は、多くの場合ウイルス感染です。特に保育園や幼稚園など、集団生活を送っていると感染症にかかるリスクが高まり、鼻水の症状も頻繁に見られるようになります。

鼻水の役割と問題点

鼻水は本来、鼻の粘膜を潤し、異物や病原体から体を守る大切な役割を担っています。しかし、ウイルスや細菌に感染すると、鼻水が粘り気を帯び、鼻づまりの原因となります。
この粘り気のある鼻水が副鼻腔にたまると副鼻腔炎に、耳管を通って中耳に感染が広がると中耳炎につながることがあります。鼻づまりは、呼吸や食事、睡眠を妨げるだけでなく、お子さまにとって大きなストレスの原因にもなります。特に乳幼児は自分で鼻をかめないため、鼻づまりの影響がより深刻になります。

鼻吸いの効果

鼻吸いによって鼻の奥にたまった粘り気のある鼻水を取り除くことで、次のような効果が期待できます。
  • 呼吸が楽になる:鼻づまりが解消され、授乳や睡眠がスムーズになります。
  • 食事がしやすくなる:口呼吸が減ることで、食事中の不快感が軽減されます。
  • 合併症の予防:中耳炎や副鼻腔炎などの感染症の予防につながります。
  • 嗅覚・味覚の改善:鼻の通りがよくなることで、嗅覚や味覚も回復しやすくなります。
  • 睡眠の質の向上:鼻づまりによる睡眠障害が改善され、深い睡眠がとれるようになります。
  • ストレスの軽減:呼吸がしやすくなることで、不快感やイライラが減り、お子さまの機嫌が安定します。

家庭でできる鼻ケア

医療機関(特に耳鼻咽喉科)での鼻吸いが理想ですが、家庭でも次のような方法で鼻のケアを行うことができます。
① 温める
 温かく湿らせたタオルを鼻のまわりにあてたり、お風呂で体を温めたりすることで、鼻水の排出が促されます。やけどに注意しながら行いましょう。
② 鼻をすする練習
 お風呂場など湿度の高い環境で鼻をすする練習をすると、鼻の通りが良くなります。小さなお子さまには無理をさせず、遊びの延長で楽しく練習しましょう。
③ くしゃみを誘発する
 湿らせた綿棒を鼻の入り口に軽く触れさせることで、くしゃみを誘発し、鼻水を排出できることがあります。力を入れすぎず、やさしく行いましょう。

耳鼻科受診の目安

「鼻水が何日も続く」「発熱を伴っている」「機嫌が悪い」「夜間に眠れないほど鼻づまりがひどい」といった症状が見られる場合は、早めに耳鼻科を受診しましょう。適切な診断と治療を受けることが、お子さまの健康を守る第一歩です。
 
 鼻づまりは、お子さまの生活の質を大きく左右します。適切な鼻吸いや日常的なケアを通じて、お子さまの鼻の健康を守り、快適な毎日をサポートしてあげましょう。
 ご心配な点がありましたら、福井県坂井市三国町のまつもと耳鼻咽喉科クリニックへご相談ください。

動画で解説!「自宅でできる対策を紹介」

福井テレビ様に取材を受けた時の動画を公開していますので、もしよろしければご参考になさってください。(約4分)
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