本文へ移動

院長紹介

院長 柗本 順雄(まつもと のぶお)
 
医学博士
日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴担当医
日本気管食道学会認定専門医
補聴器相談医
日本病巣学会会員
日本小児耳鼻咽喉科学会会員

経歴

昭和60年
大阪医科大学 医学部 卒業
福井医科大学(現福井大学) 医学部 耳鼻咽喉科入局
平成2年
同大学院卒業、医学博士号授与
町立三国病院 耳鼻咽喉科赴任
平成18年まつもと耳鼻咽喉科クリニック 開院

ご挨拶

ご挨拶

2006年に福井県坂井市三国町三国東5丁目(港町三国のへそであるショッピングセンター「イーザ」の隣)で
耳鼻咽喉科クリニックを開業して来年で早や20年になります。
この間、慢性上咽頭炎のBスポット治療、アレルギー性鼻炎のレーザー治療、耳鳴りのTRT療法の症例が飛躍的に増加し、
この3部門については石川県金沢以南と福井県全域から患者さんが多数来院するようになりました。
一方、近隣の坂井市、あわら市、福井市沿岸部からはめまい、難聴、感染症などの患者さんが多数来院しています。
近年は睡眠時無呼吸症候群の検査・治療を成人だけでなく小児にも行うなど、小児耳鼻咽喉科学会会員として
どこまで真摯に子供と向き合えていけるか挑戦中です。「こどもは小さな大人ではない」と学生時代に学びましたが、
現在小児科専攻の娘も同様のことを言っており、いつの時代もこどもは病気的にも精神的にも独特な相手であると実感しております。
皆様のご家庭のかかりつけ医となれるようスタッフと共に日々精進してまいりますのでよろしくお願いいたします。

 2025年9月吉日


現在、当院で特徴的な診断法と治療法は下記の14点です。


(1)Bスポット療法(EAT)
 風邪、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎等の罹患後に慢性上咽頭炎を発症すると下記の症状が発生します。
・上咽頭の炎症、炎症の放散による症状
・神経内分泌系の乱れによる症状、特に自律神経失調症
・自己免疫の乱れによる二次疾患対象となる症状

●上咽頭炎の炎症、炎症の放散による症状
1. つばを飲むとき,のどがいつも痛い、他歯痛、舌痛
2. のどの奥がつまった感じがする(異物感がある)
3. のどがイガイガする、声がれ、声が出ない
4. 頭痛(慢性的に続く頭痛)、肩こり、首こり、顎関節障害、上背部重苦感
5. 後鼻漏(鼻水が鼻の奥からのどに流れる)、副鼻腔炎の治療を続けているが治らない 
6. 鼻づまり
7. 朝起きると、たんがからむ(慢性痰)、むせやすい、胸がムカムカする
8. 風邪は治ったのに原因不明の咳がいつまでも続いている(呼吸困難は無く、咳だけが長引く)、
或いは咳喘息と診断されて治療しているが治らない
9. すぐに風邪をひいてしまう、慢性風邪(まわりの人にうつらない風邪)
10. 耳が「ふさがっている」「つまっている」、耳がぼーっとする
11. 自分の声が耳の中で大きく響く、自分の呼吸音が聞こえる
12. 自分の声の大きさがわからない
13. 耳抜きがうまくできない
14. 聞こえが悪い、相手の話が聞き取りにくい

●神経内分泌系の乱れによる症状
1. 慢性疲労症候群(原因不明の全身倦怠感が続く、特に午前中)、体がずっとだるい
2. 浮動性めまい(フワフワ感)
3. 過敏性腸症候群(下痢、便秘、腹痛)
4. 胃の不快感
5. うつ、思考力・記憶力・集中力の低下、気分が落ち込みやすい、機能性胃腸障害(胃もたれ)
6. しびれ
7. 不眠症
8. 微熱
9. 全身痛
10. むずむず脚症候群
11. 不安障害
12. 起立性調節障害

●自己免疫の乱れによる二次疾患
1. IgA腎症
2.ネフローゼ症候群
3. 自己免疫疾患、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎
4. 掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、乾癬
5. 反応性関節炎
6. 胸肋鎖骨関節過形成症
 
●他
1. 羞明(光がまぶしい)
2. 月経異常

これらの症状に対してBスポット治療を施行しています。

●NBI内視鏡システム





NBIとはNarrow Band Imaging(狭帯域光観察)のことで、従来の内視鏡よりも粘膜表層の炎症部位の腫脹した血管や、炎症そのものの状態が強調されて、より正確に慢性上咽頭炎の観察ができるようになります。当院では、主にBスポット療法後の効果判定をする上で使用しております。

■内視鏡を見ながらBスポット治療を施行している患者さんへ
●当院のBスポット治療について
 全国で一般的に施行されている従来のBスポット治療は、診断時と治療数か月後に内視鏡で上咽頭の状態を確認するのみで、毎回の治療は内視鏡を使用せずに施行されています。すると施行して数回は目覚ましく良くなり、症状の60%までは改善するのですが、その後は首コリ、肩こりなどの症状が治りきらない患者さんが多数発生することが報告されています。
 そこで考えられたのが内視鏡で患部を見ながらBスポット治療を施行する内視鏡下Bスポット治療で、全国で数件の耳鼻咽喉科で施行されています。一口に上咽頭といっても上咽頭の形にはかなりの個人差があり、上咽頭炎も上咽頭全体に均一に起こっているわけではありません。内視鏡下に特に炎症の強い場所を見ながら、そこに重点的にBスポット治療を施行するのです。効果はかなり上がります。

 当院では、上咽頭の形が平坦な人で、上咽頭炎も上咽頭全体に均一に発生している患者さんの場合には、まず内視鏡を使わずにBスポット治療を行い、そのまま完治すれば終了とします。しかし、上咽頭の形がでこぼこしていて、上咽頭炎も場所により不均一な場合には内視鏡下にBスポット治療を施行しています。

(2)鼻腔内翼口蓋神経節刺激法

自律神経のなかでも迷走神経を刺激すると「神経内分泌系の乱れによる症状」が改善します。慢性上咽頭炎により「神経内分泌系の乱れによる症状」を訴える患者さんに対しては、特にBスポット療法との併用で効果が高まるので、Bスポット施行直後に鼻腔内翼口蓋神経節刺激法を施行しています。

コロナ後遺症や慢性疲労症候群の患者さんは、「神経内分泌系の乱れによる症状」を訴えることが多く、慢性上咽頭炎を合併することが多いので、Bスポット療法と鼻腔内翼口蓋神経節刺激法の併用が有効です。


3)花粉症、通年性アレルギー性鼻炎に対するレーザー治療(CO₂レーザーを使用)

 鼻の下鼻甲介の粘膜を焼灼して、粘膜を薄くします。特に鼻閉に有効で、一度焼灼すると1~4年効果が持続します。妊婦にも施行可能です。

 睡眠時無呼吸症候群の鼻粘膜腫脹がアレルギー性鼻炎由来である場合があり、このレーザー手術により鼻呼吸が改善して無呼吸が改善する場合もあります。


(4)乳幼児に対する鼻吸引の徹底

 子供の粘性の高い鼻汁を如何に徹底的に吸引するかが耳鼻科開業医の使命であると思っております。時に大暴れしてひっくり返ってしまう子供でも可能な限り鼻汁を吸引するのが使命だと思っております。

 直径2.5mmと最も細いアマツ式吸引管や直径3mmのシリコン製吸引管など、幼児用吸引管は3種類そろえて、症例に応じて使い分けています。どこまで吸って欲しいかは親により多様ですが、徹底的な吸引希望の場合には鼻汁吸引に命をかけていると言っても過言ではありません。


(5)めまいの診断
1.当院ではめまいの患者さんに対して、まず問診にて疾患の見当をつけます。
2.次いで耳を診て耳垢があれば除去します。
3.そして標準純音検査、チンパノメトリー(必要に応じ施行)、平衡機能検査(必要に応じてCCDカメラ使用)、重心動揺計検査を施行します。
4.ほぼこれで完結しますが、頭の障害が疑われるときはREEVEER-PitEyeを用いた「眼球運動刺激及び眼球位置を検出する検査」で検出された波形により、頭の障害が関与しているかどうかの判断をします。
 
※これは2024年2月に福井県で初めて当院が導入した「VRの仮想空間を使って、指標を追跡する時の眼球の動きを見る検査」で、肉眼では見えない目の動きもこの機械を使うことで見ることができます。ゴーグルを装着しての検査で、所要時間は5~6分です。

REEVEER-PitEyeとは

「PitEye」とは、めまいをはじめとした内耳機能、平衡機能検査等に用いるVRを活用した眼球運動検査装置です。
 ビデオヘッドインパルス検査(VHIT)を含む11種のめまい検査項目に対応しており、取り扱いも非常に簡単で、持ち運びも容易なため、診療所においても高度な検査が可能となりました。めまいの原因が耳なのか脳なのかの判別に有効です。
 この結果、頭の障害が疑われた時は、福井県立病院や福井大学医学部附属病院などの脳神経内科へ紹介します。以前は頭の障害が疑われた時は頭部MRI検査施行目的も含めてすぐに大病院の神経内科へ紹介していましたが、紹介までにワンクッション置くことができるようになり、紹介数も激減しました。

※ふらつきの原因が確定しない場合、あるいはふらつきが治らない場合
5.めまいの症状のなかでも、ふらつきの原因が確定しない場合、あるいはふらつきが治らない場合は、上咽頭炎の存在を確認して、上咽頭炎があればBスポット治療と翼口蓋窩神経節刺激法を施行して自律神経を整えます。

(6)難治性耳鳴りに対するTRT療法

 耳鳴りの原因は聴力の低下です。そこでTRTの補聴効果により聴力を改善し、更に音響効果によって耳鳴りが気にならないようにします。


(7)従来の補聴器が不満足な患者さんに対するAI補聴器

 従来の補聴器・・・患者さんが補聴器に合わせる(慣れていく)

 AI補聴器・・・補聴器が患者さんに合わせる(慣れていく)


(8)睡眠時無呼吸症候群に対する検査とC-PAP療法
終夜睡眠ポリグラフィー(携帯用装置)を患者さんに渡して自宅で二晩、睡眠時無呼吸の状態を記録してもらい、
1時間当たり40回以上の無呼吸低呼吸が認められた場合は当院で直ちにC-PAP療法を開始します。
1時間当たり20回以上40回未満の頻度で無呼吸低呼吸が認められれば下記のいずれかの方法で更に詳しい検査をします。
<1>自宅で脳波も検査できる終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)を施行します。
<2>福井県立病院呼吸器内科で一泊入院して精査します。<1>と同様の検査です。
その結果、C-PAP療法が適応となった場合は、直ちにC-PAP療法を開始します。

 

同時に必要に応じて耳鼻咽喉科的処置や鼻レーザー手術が必要であれば併用します。

小児睡眠時無呼吸症候群に対しても終夜睡眠ポリグラフィー(携帯用装置)と家族による動画撮影で診断を進め、診断の如何にかかわらず、先ずは点鼻と内服による耳鼻咽喉科的治療を行い、必要に応じてアデノイド手術と両側口蓋扁桃摘出術を福井大学医学部附属病院耳鼻咽喉科へ依頼します。


(9)顎下腺、甲状腺などの頭頸部エコー

最新型の器械で施行します。


(10)漢方薬

西洋医学を主として治療していますが、漢方薬の方が効果が高い場合には、患者さんの意向を聞いて漢方薬を併用しています。

適切な漢方薬の飲み方などを指導します。


(11)感染症対策
当院は福井県立病院と連携して感染症対策を行っています。3か月に1回、福井県立病院と感染症対策のカンファレンスを行い、新たな未知の感染症が発生した場合には、福井県立病院に相談して治療法を決定しています。

(12)新型コロナウイルス感染症に対する検査(院内抗原検査)
発熱外来(健康保険適用)を実施しています。
ドライブスルー或いは敷地内の隔離室で対応しております。

 

(13)三国病院の共同利用(CT、MRI)
診断にあたって、CTやMRIの結果を知りたい場合があります。この場合、福井県立病院や福井大学医学部附属病院に紹介する場合が殆どですが、結果次第では当院で解決できると考えられる場合や、各種事情により患者さんが福井市などへ移動できない場合があります。
こうした場合、近隣の坂井市立三国病院のCTとMRIを当院の依頼で利用できるシステムがあります。造影剤を使用する場合には三国病院医師の診察も必要ですが、造影剤なしの場合には三国病院での診察不要です。
骨折の場合には造影剤不要で、腫瘍疑いの場合には造影剤は必要です。三国病院は主に造影剤なしの撮影の場合に重点を置いて利用しています。

    造影剤を使用してCTとMRIを撮影することが必要になる事態になった場合には、福井県立病院放射線科に依頼して撮影だけしてもらうこともありますが、多くの場合は疾患の内容に応じて福井県立病院か福井大学医学部附属病院の各診療科へ紹介受診してもらっています。


(14)舌下免疫療法(ダニとスギ)
 血管がよく見える小児や成人の場合は通常の腕からの採血でアレルギーの抗原検査を施行します。血管がよく見えない小児の場合には指先などからランセット(指先穿刺針)を使って採血して抗原を調べます。血管からの採血結果は結果判明に1週間かかりますが、正確な値が出ます。一方、指先穿刺による結果は20分後に判明しますが、陰性、陽性、強陽性の判定のみ出ます。それでも結果が陽性に出れば舌下免疫療法は施行できます。
 ダニ陽性の場合は希望によりミティキュアダニ舌下錠(鳥居薬品)やアシテアダニ舌下錠(塩野義製薬)を3~5年間、自宅で服用していただきます。ミティキュアの場合は初日と増量期の1週間後の2回のみ当院で施行し、副反応が出ないか様子を見るために30分間待合室で待機していただきます。その後は1か月ごとに来院していただきます。
 アシテアの場合は最初の3日間、毎日増量していくので最初の3日間のみ連日診察して30分間待機していただき、その後は1か月ごとの来院となります。

 当院では、先ずミティキュアを始めます。そして半年~1年経過したところで、
 ・ダニアレルギー症状が残存している
 ・抗アレルギー剤の併用が必要
 ・鼻粘膜が蒼白
などの状態が続いている場合は、アシテアへの切り替えを相談します。
 なお、 ダニの舌下免疫療法は低年齢(5歳から可能)から始めるほど有効で、気管支喘息の発症予防にもつながるので、新規に始める方も是非ご相談ください

 スギ陽性の場合は、シダキュアを始めます。 
投与開始後1週間はシダキュアスギ花粉舌下錠2000JAU     を1日1回、投与2週目以降は、シダキュアスギ花粉舌下錠5000JAUを1日1回、舌下にて1分間保持した後、飲み込みます。初回日と増量1回目の日は診察して待合室で30分間待機して副作用出現の有無を観察します
 ただし、シダキュアの開始はスギ花粉症の時期が済んだ6月初旬以降になります。いったん始めてしまえば、翌年からはスギ花粉症の時期にも継続して使用します。
 2019年に安全性は確認されているので、当院では開始時期をずらして徐々に体を慣らしながら併用療法も実施しています。
 
現在、全国的にシダキュアの1回目投与の薬剤が入手出来なくなっております。ミティキュアとアシテアは施行可能です。
TOPへ戻る