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Bスポット療法

Bスポット療法

研修医の時に堀口先生の論文に出会い、堀口先生が主宰した東京医科歯科大学耳鼻咽喉科で学ばれた金沢医科大学耳鼻咽喉科山下公一初代教授の門下生の先生方から経口で施行するBスポット治療を伝授されました。以来40年間、Bスポット治療を実践し、Bスポット治療の手技の改善に取り組んできました。すると口コミやマスコミによって石川県金沢市以南と福井県全域からBスポット治療を求めて患者が来院するようになり、いつしかBスポット治療が当院の18番と認識されるようになりました。その結果、多くの症例を見て、上咽頭の姿形(解剖)と上咽頭炎の多様性を知りました。個々の症例を追求していくうち、内視鏡下のBスポット治療も行うようになり、患者数の増加とともに、より新型の内視鏡の数もより新型の内視鏡洗浄機の数も増えていき、NBI内視鏡システムも導入しました。
図らずもライフワークとなったBスポット治療はまだまだ創意工夫を必要とする発展途上の段階ですが、特注の内視鏡収納庫を見るたびに、鼻からの内視鏡下Bスポット治療が主体となっている現状を鑑(かんが)みて、「思えば遠くへ来たもんだ」と感慨深げなものがあります。

Bスポット療法とは

上図の鼻の奥のツボに起きる炎症を上咽頭炎(鼻咽腔炎、Bスポット炎)と言い、鼻やのどから塩化亜鉛という薬を塗って治療します(Bスポット療法)。手術もせず、薬も飲まず、塩化亜鉛を浸した綿棒1本で済む治療です
Bスポット治療をすると以下の症状が改善します。

1.上咽頭炎の炎症、炎症の放散による症状に対する作用

(例)頭痛、顔面痛、後鼻漏肩こり、首こり、咳喘息、のどの違和感、のど痛、鼻づまり、慢性的な痰、発声障害

2.自律神経の制御作用

上咽頭は迷走神経が支配しています。迷走神経は唯一の副交感神経と言えます。
自律神経系の交感神経と副交感神経は、通常はお互いがやじろべえのようにうまい具合に釣り合っていますが、どちらか一方が優勢になりすぎると体調を崩してしまいます。上咽頭炎はこの迷走神経の障害を引き起こし、自律神経症状の原因となることがあります。
そのため、Bスポットを刺激すると自律神経が敏感に反応するので、自律神経失調症によく効きます。
(例)浮動性めまい起立性調節障害全身倦怠感、過敏性腸症候群、胃の不快感、うつ、しびれ、不眠症、不安障害、微熱、全身痛、むずむず脚症候群、発声障害

「長引く声がれ、声が出にくい、声が響かない、声が続かない、声が裏返る、音程が不安定になる」
上咽頭は声が共鳴する部位であり、上咽頭が炎症でむくんでいると声の出方が変わってしまいます(共鳴障害)。また、声帯の運動を司るのは迷走神経から出た反回神経であるため、上咽頭炎になると声帯の動きが悪くなります(声帯の運動障害)。そして上咽頭炎による迷走神経障害のために声帯を含む喉頭の粘液が低下して声帯が乾燥するために声帯がうまく振動しなくなります(声帯の振動障害)。

すなわち、音声障害は上記1(上咽頭そのもののの炎症)と2(上咽頭炎による自律神経障害)の両者が原因になっている可能性があるのです。
【参考:楠山敏行(東京ボイスセンター)
「歌唱者における上咽頭炎による音声障害」音声言語医学誌 Vol58No4:pp333-8,2017】

「逆流性食道炎による咳、胸やけ、げっぷ、酸っぱい胃液が上がってくる」
逆流性食道炎によって逆流した胃酸によって慢性上咽頭炎を発症することは知られていますが、逆もまた真なりで、慢性上咽頭炎が続くことにより逆流性食道炎を発症して次第に増悪していきます
当院では、咳を含む喉の症状を訴える場合、必ず喉頭内視鏡で食道入口部を観察します。そして食道入口部に唾液が充分量貯留している場合には逆流性食道炎の可能性を考えて以下の指導をします。

(1)寝るときは腰から上に座布団や毛布などを敷いて地面から15度くらいの高さに保ち、頭も高くする
(2)可能なら背中に枕を置くなどして左側を下にして寝る(左側臥位)。胃は体の左側に位置しており、左側を下にすることで胃酸が食道に逆流しにくくなります。また、この体勢により、食道と胃の繫ぎ目の角度が小さくなり、更に下部食道括約筋への圧力も低下することも胃酸の逆流防止に繋がります。
(3)就寝前1時間は飲料水を飲まない。飲めば飲むほど就寝中に胃酸が上がりやすくなります。ただし、熱中症になりやすい季節は熱中症予防を優先して逆に水分を取るように指示しています。
(4)就寝前3時間は物を食べない
(5)甘いもの、からいもの、脂っこいもの、カフェイン、炭酸を控える
(6)夕食前にプロトンポンプ阻害薬、重症ならカリウムイオン競合型アシッドブロッカーを内服する
(7)慢性上咽頭炎の存在を確認してBスポット療法を施行する
 
「咳」
風邪の初期には鼻症状(上気道)のみですが、次第に鼻症状が治まって、咳や痰といった気管支症状(下気道)のみになります。気道は鼻から気管支まで一続きの粘膜であり、上咽頭は鼻と気管支の中間にあるため、Bスポット治療で上咽頭を擦過して刺激状態にすると鼻も気管支も症状が取れます。
一方、慢性上咽頭炎が気管支喘息を悪化させるため、気管支喘息にBスポット治療が有効です(堀口伸作、国際喘息学会、1975年)。咳喘息など喘息以外の長引く咳にも著効を示します。
 
「頭痛」
頭痛の部位によりBスポット治療の重点・追加部位を変えます。
頭痛があるとき
「1」前頭痛→軟口蓋・口蓋垂背面
「2」頭頂痛→上咽頭天蓋
「3」側頭痛→下鼻道天蓋後半部
「4」後頭痛→上咽頭後壁
「5」強頭痛・脳底の裏の病巣・視神経近くの痛み→Cスポット(蝶形骨洞開口部周辺)
 
「後鼻漏」
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)でもこの症状が起こりますが、慢性上咽頭炎によることが多く、Bスポット治療で改善します。
 
「不明熱」
微熱(37℃~37.5℃)が続くときは上咽頭から扁桃にかけての炎症が原因していることが多く、この場合、隔日で5~6回、Bスポット治療をすることで解熱することが結構あります。
 
「めまい」
めまいはまず一般的な平衡機能検査や聴力検査をして診断をして治療します。ただ、治療を尽くしても十分に改善しない場合が多々あります。このような時、最終的には内耳の血流が改善すると良くなります。Bスポット治療で自律神経が正常に働くようになれば内耳血流も改善してめまいが改善します。
 
「倦怠感」
自律神経の失調によって引き起こされている可能性が高く、Bスポットで改善する確率が高いです。

3.遠隔部位の疾患に対する作用

上咽頭の慢性炎症が「病巣」となり、病巣のリンパ球の活性化によって産生された抗体や炎症反応を促進させるサイトカインが全身の血管を流れることで、腎臓や関節、皮膚など離れた部位に以下のような「病巣感染症」を引き起こします。
  • 腎臓:IgA腎症・ネフローゼ症候群
  • 関節:関節炎・一部の慢性関節リウマチ・胸肋鎖骨過形成症
  • 皮膚:掌蹠膿疱症・尋常性乾癬・慢性湿疹・アトピー性皮膚炎・アレルギー性紫斑病・膠原病

Bスポット治療によって上咽頭から遠いひざ関節の痛みやIgA腎症も、近くにある扁桃の炎症も改善します。掌蹠膿疱症のコントロールにも効果絶大です。
堀口先生の研究では、上咽頭を刺激すると血中に副腎からステロイドが放出されることが確認されているため、ステロイドを投与して治療する上記の疾患にはBスポット治療が有効とのことです。
上咽頭(Bスポット)は、いわば遠隔操作を行うリモコンスイッチで、ツボのような場所です
 
BスポットとBスポット治療について詳しく説明します。

慢性上咽頭炎に対するBスポット療法(EAT)と鼻腔内翼口蓋神経節刺激法

鼻の奥の突き当りを上咽頭(鼻咽腔:びいんくう、Bスポット)と呼びます。この上咽頭に急性炎症が起きた状態が風邪であり、慢性炎症となったものが慢性上咽頭炎です。慢性上咽頭炎になると、鼻水がのどに降りて来る後鼻漏をはじめとする「のど」の症状の他に、頭痛、肩こりなどの他、病巣感染症といって皮膚や腎臓、関節など離れた臓器に障害が起きることもあります。慢性上咽頭炎は自律神経系や免疫系に影響を与えるため、自律神経障害による多彩な症状やIgA腎症掌蹠膿疱症などの様々な自己免疫疾患の病態悪化に関連するのです。
この上咽頭に流入する血管は細く、内服薬が到達しません。塩化亜鉛という薬を塗って、強く「こする」ことでしか治療効果が出ません。この治療法は鼻咽腔の頭文字「B」をとって、Bスポット療法と呼びます。最近では、上咽頭擦過療法EAT:Epipharyngeal Abrasive Therapy)とも呼ばれるようになってきました。また、コロナ後後遺症(LongCOVID)の有効な治療法の一つとして、このBスポット療法(EAT)が注目されています。

ただ、炎症が強ければ強いほど、塩化亜鉛でこすると一時的に出血して一過性の痛みを生じます。
そこで当院では上咽頭を電子スコープで観察して上咽頭炎と診断したら、炎症の範囲と重症度に応じて擦過法と薬液に工夫を凝らしています。すなわち、患者さんが耐えられる痛みの程度に合わせて、次の段階のいずれかまで施行します。
前段階として
まず、鼻腔内を拡げる薬と麻酔液を両側鼻腔内に噴霧する
必要に応じて麻酔液を直接上咽頭に塗布する。鼻中隔湾曲症などがあって鼻腔内が狭い時は、上記2種類の薬をしみこませた綿花を挿入して鼻腔内をより確実に拡げて麻酔することがある。

上咽頭を電子スコープで直視しながら(内視鏡下Bスポット治療)、時にNBI内視鏡システム下で

(1)右鼻穴と左鼻穴から2本の真っ直ぐの綿棒上咽頭の炎症の強い場所、次いで左右のローゼンミュラー窩と上咽頭全体に塩化亜鉛を塗布する。次いでこする
①先ず1本の綿棒を上咽頭に当てたところ
②2本の綿棒で上咽頭をこすった直後
炎症の強いところが反応して出血して(瀉血)、滞(とどこお)っていた脳脊髄液やリンパ液と血液の流れが良くなります。また、塩化亜鉛の粘膜や血管に対する収縮作用によって炎症を抑えます。これを収斂(しゅうれん)作用と呼びます。
 

(2)右鼻穴と左鼻穴から下に曲がった綿棒で口蓋垂(のどちんこ)の裏側に塩化亜鉛をこすって塗布する。口呼吸してもらいながら施行すると、のどちんこが挙上して塗りやすい。
(3)右鼻穴と左鼻穴から上に曲がった綿棒で上咽頭天蓋に塩化亜鉛をこすって塗布する。

当院では、上咽頭の形が平坦な人で、上咽頭炎も上咽頭全体に均一に発生している患者さんの場合には、まず内視鏡を使わずにBスポット治療を行い、そのまま完治すれば終了とすることもあります。しかし、上咽頭の形がでこぼこしていて、上咽頭炎も場所により不均一な場合には可能な限り内視鏡下にBスポット治療を施行しています。

(4)口の中から口蓋垂(のどちんこ)の後ろに曲がった綿棒を挿入して、左から右に上咽頭に塩化亜鉛を塗布する。最初は力を入れずにさするように塗布する。
この段階をクリアしたら、少し力を入れてこすって塗布する。この段階もクリアしたら、力一杯にこすって塗布する。更に必要なら、左から右にこすって行って、次いで右から左にこすって帰ってくる。時には内視鏡下にこの操作を行う。
 
頭痛があるとき
「1」前頭痛→軟口蓋・口蓋垂背面
「2」頭頂痛→上咽頭天蓋
「3」側頭痛→下鼻道天蓋後半部
「4」後頭痛→上咽頭後壁
 
(5)上咽頭以外の部位に塩化亜鉛を塗布する時
「1」肩こり→食道上部
「2」強頭痛・脳底の裏の病巣・視神経近くの痛み→Cスポット(蝶形骨洞開口部周辺)
「3」耳管狭窄症・耳管開放症・免疫力低下
Tスポット:耳管扁桃(耳管咽頭口周辺)とローゼンミュラー窩
 「4」扁桃放線菌症・扁桃腺(口蓋扁桃)に白い塊(膿栓:臭い玉「くさいだま、においだま」)付着→口蓋扁桃

NBI内視鏡システム

NBIとはNarrow Band Imaging(狭帯域光観察)のことで、従来の内視鏡よりも粘膜表層の炎症部位の腫脹した血管や、炎症そのものの状態が強調されて、より正確に慢性上咽頭炎の観察ができるようになります
当院ではNBI内視鏡システムを、主にBスポット治療前の映像と比較することでBスポット療法後の効果判定をしたり、Bスポット治療中の炎症部位を明確にするために使用しています。
通常の上咽頭の内視鏡画像
上咽頭炎を発症しています。
④同部位の上咽頭のNBI画像
上咽頭の病変が明確に敷石状に描写されています。

内視鏡を見ながらBスポット治療を施行している患者さんへ

当院のBスポット治療について

全国で一般的に施行されている従来のBスポット治療は、診断時と治療数か月後に内視鏡で上咽頭の状態を確認するのみで、毎回の治療は内視鏡を使用せずに施行されています。すると施行して数回は目覚ましく良くなり、症状の60%までは改善するのですが、その後は首コリ、肩こりなどの症状が治りきらない患者さんが多数発生することが報告されています。

そこで考えられたのが内視鏡で患部を見ながらBスポット治療を施行する内視鏡下Bスポット治療で、全国で数件の耳鼻咽喉科で施行されています。一口に上咽頭といっても上咽頭の形(解剖) にはかなりの個人差があり、上咽頭炎も上咽頭全体に均一に起こっているわけではありません。内視鏡下に特に炎症の強い場所を見ながら、そこに重点的にBスポット治療を施行するのです。効果はかなり上がります。

当院では、上咽頭の形が平坦な人で、上咽頭炎も上咽頭全体に均一に発生している患者さんの場合には、まず内視鏡を使わずにBスポット治療を行い、そのまま完治すれば終了とすることもあります。しかし、上咽頭の形(解剖) がでこぼこしていて、上咽頭炎も場所により不均一な場合には内視鏡下にBスポット治療を施行しています。

この場合、月1回だけ、内視鏡検査代金220点(1割負担の方で220円、3割負担の方で660円)請求させていただいております。この代金は同月に何回Bスポット治療を施行してもあくまでも月1回しか請求しません


1928に大阪医科大学耳鼻咽喉科の山崎春三初代教授が「13症状と密接な関係にある」上咽頭炎を発見しました。
一方、1950年代に東京医科歯科大学耳鼻咽喉科の堀口伸作初代教授も上咽頭炎を発見し、更にBスポット療法を考案しました。
2010、腎臓内科医の堀田修氏が「病巣感染としての慢性上咽頭炎の意義」を発表し、IgA腎症の増悪を予防する方法としてもBスポット療法が脚光を浴びて来ました。堀田氏は難治性疾患であるIgA腎症の治療として扁摘パルス療法を考案して大きな成果を挙げましたが、それでも扁摘パルス療法以後も再燃する症例が出て悩んでいた時に、堀口先生の論文を読んで病巣感染源としての上咽頭炎に着目してBスポット療法を施行した所、良い効果が得られたとのことです。

慢性上咽頭炎は、腎臓だけでなく、上咽頭から離れた様々な部位に新たな炎症を起こし、様々な不調や病気(二次疾患)の要因になります。以後、耳鼻咽喉科においても、副鼻腔炎の治療を続けても治らなかった後鼻漏がBスポット療法で改善した報告などが相次ぎ、耳鼻咽喉の症状を改善する治療としても注目を浴びてきました。
 

次に慢性上咽頭炎に関係する症状と病気を列挙します。これらの症状や病気はBスポット療法によって改善する可能性があります。

対象となる症状

上咽頭炎の炎症、炎症の放散による症状

1. つばを飲むとき,のどがいつも痛い、他歯痛、舌痛
2. のどの奥がつまった感じがする(異物感がある)
3. のどがイガイガする、声がれ、声が出ない
4. 頭痛(慢性的に続く頭痛)、肩こり、首こり、顎関節障害、上背部重苦感
5. 後鼻漏(鼻水が鼻の奥からのどに流れる)、副鼻腔炎の治療を続けているが治らない 
6. 鼻づまり
7. 朝起きると、たんがからむ(慢性痰)、むせやすい、胸がムカムカする
8. 風邪は治ったのに原因不明の咳がいつまでも続いている(呼吸困難は無く、咳だけが長引く)、或いは咳喘息と診断されて治療しているが治らない
9. すぐに風邪をひいてしまう、慢性風邪(まわりの人にうつらない風邪)
10. 耳が「ふさがっている」「つまっている」、耳がぼーっとする
11. 自分の声が耳の中で大きく響く、自分の呼吸音が聞こえる
12. 自分の声の大きさがわからない
13. 耳抜きがうまくできない
14. 聞こえが悪い、相手の話が聞き取りにくい
15声がれ、声が出にくい、声が響かない、声が続かない、声が裏返る、音程が不安定になる

神経内分泌系の乱れによる症状(自律神経失調症の症状)

1.慢性疲労症候群(原因不明の全身倦怠感が続く、特に午前中)、体がずっとだるい
2.浮動性めまい(フワフワ感)
3.過敏性腸症候群(下痢、便秘、腹痛)
4.胃の不快感
5.うつ、思考力・記憶力・集中力の低下、気分が落ち込みやすい、機能性胃腸障害(胃もたれ)
6.しびれ
7.不眠症
8.微熱
9.全身痛
10.むずむず脚症候群
11.不安障害
12.起立性調節障害
13.声がれ、発声障害、音声障害

自己免疫の乱れによる二次疾患

1.IgA腎症
2.ネフローゼ症候群
3.自己免疫疾患、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎
4.掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、乾癬
5.反応性関節炎
6.胸肋鎖骨関節過形成症

1. 羞明(光がまぶしい)
2. 月経異常

Bスポット療法で痛みが心配な方へ

通常、Bスポット療法施行前に鼻腔内に麻酔液を噴霧していますが、痛みを強く訴える方には、上咽頭に直接麻酔液を塗布してから、通常より薄めた塩化亜鉛を塗布することがあります。

Bスポット療法の通院

Bスポット療法は、週1~2回の通院が好ましいですが、三方や小浜などの敦賀以南の福井県嶺南地方や南越、奥越、石川県小松市以北など遠方から通院されている方もおられます。

特に車での下道・高速道路、JR など電車、バス等の如何なる交通手段であれ、片道1時間以上の時間を要する方の場合には、頻回の通院が困難な場合もありますが、月1~2回程度の通院でも、1回毎のBスポット治療をしっかりやれば相応の改善がみられることも少なくないので、通院間隔は空いてもBスポット治療を継続することが肝要と考えます。
塩化亜鉛塗布時の痛みや出血がなくなり、かつ症状が消えた時点でいったん終了としています。再発予防のためには、その後月1回程度の上咽頭の所見観察とBスポット療法施行が有効です。
 
・Bスポット療法で改善が不十分な場合
・新型コロナ感染症後後遺症症候群の方
 ・
慢性疲労症候群の方


迷走神経(自律神経)の症状がある場合は、
Bスポット療法施行時に迷走神経を刺激する鼻腔内翼口蓋神経節刺激法を施行します。
手技は左右の鼻腔内からそれぞれ1本の綿棒で翼口蓋神経節に薬液を塗布します。
 新型コロナ感染症後後遺症症候群や慢性疲労症候群の方にも効果があります。

上咽頭炎の原因と対策

(1)細菌やウイルス感染

(2)疲労・ストレス・体の冷え(特に首の冷え)
自律神経のうち、全身の活動力を高める交感神経が優位になって免疫機能が正常に働かなくなり、上咽頭炎を悪化させます。
対策:ドライヤーの温風や温湿布、蒸しタオルで首の後ろの下半分を温めて上咽頭周辺の血液やリンパの流れを改善させます。外出時はネックウオーマーやストールなどを活用します。

(3)乾燥によって上咽頭の潤いが足りなくなると空気中の微生物やほこりなどが付着しやすくなることで上咽頭炎が起こりやすくなります
 <対策>
 1.喉の乾燥を防ぐため、カフェインを含まない水・麦茶・ルイボスティーなどでこまめに水分補給をする
 2.夏はクーラーを下げ過ぎないように、冬は加湿器を使用して、部屋の湿度を50~60%に保つ
 3.鼻閉はないが睡眠中に口呼吸になりやすい場合はマウステープで口を閉じて眠る
 4.鼻うがいをして、上咽頭粘膜の乾燥を防ぎ、炎症の原因となる微生物やほこりを洗い流す

(4)アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎
本来は鼻腔の加湿機能によって鼻呼吸で空気が加湿されて上咽頭に届けられますが、鼻閉を来す病気のために上咽頭に加湿された空気が届けられにくくなります。また、口呼吸を助長するために、口から入った乾燥した空気の一部がそのまま上咽頭に流れ込むことで、より上咽頭は乾燥するため上咽頭炎が起こりやすくなります。

(5)逆流性食道炎

動画で分かる!「上咽頭炎とBスポット療法」

上咽頭炎とBスポット療法について、福井テレビ様より取材を受けました。
その際の動画を公開しておりますので、よろしければご覧ください(約5分)。
  • 当院のホームページ「まつもと耳鼻咽喉科クリニック」の「Bスポット治療」の最後の箇所をクリックするか、
  • You Tube で「まつもと耳鼻咽喉科クリニック」を検索してください。
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